第9章 クジと番号と船の旅
船の上では、ガイドさんから四次試験の説明が行われていた。
『それでは、これからの二時間は自由時間になります。みなさん船の旅をお楽しみ下さいね!』
ガイドさんが気まずそうに去っていく。
そりゃそーだよね。こんだけ皆がしらけてるんだもの。
それに、プレート隠しちゃってさ。
チキンか!お前らは!!
まあ、自由時間になったので、とりあえず私は船の中を歩いていることにした。
すると、船のはしっこにゴンとキルアが座っているのが見えた。
「おーい、ゴン!キールア!」
「…!!」
「隣いい?」
「あぁ」
キルアの隣に座らせてもらった。
「おい、は何番引いたんだ?」
「私?99番だけど」
「…………」
「……いや、冗談だから。そんなに真剣に悩まないでよ」
私は自分の番号のカードを引いたことを話した。
そして私のナンバープレートが、六点分になるということも一応。
「へー、じゃあお前楽じゃん!ズリィなー!!」
「って運がいいね!三次試験も一番だったし」
「あはは、ありがとう……そんで、二人はどうだったの?」
そう聞いた途端、ゴンが下を向く。
え?もしかしてやばいの?
「それがよー、コイツ44番引いたんだ」
うわーーー………。
44番ってヒソカだよね……??
「ゴン、くじ運ないね」
「キルアにも言われたよ……」
ショボンとするゴン。
その姿は、まるで子犬のようで…………くぁぁああっ//////これ以上の萌えは存在しねぇぇえっ/////
と、一人で萌えているとキルアに拳骨された。
あ、なんか懐かしい。
「…ま、頑張ろうぜ」
キルアが立ち上がる。
「生き残れよ、ゴン、」
キルアはそれだけ言うと、去っていった。
………そっか、次の試験は命を落とすかもしれないんだよね。
「ゴン、がんばろ!」
「うん!必ず試験合格して、最終試験で会おう!」
私もゴンから離れることにした。
きっと、島に入れば別行動になるもんね。
さて、島に着くまでに色々準備しておこうかな。