第2章 ハゲと出会いとハンター試験
……ガラララ。
「いらっしぇーい!」
定食屋の扉を開けると、お肉の焼けるいい匂いがした。
うわー、お腹空いてるからやばいかも。
「お客さん、ご注文は?」
「うーん、ここはおろし醤油の豆腐ハンバーグ…!!……い、いやいや、ステーキ定食で」
いけないいけない、つい本音が。
お、おじさんが反応したぞ!
「焼き方は?」
「弱火でじっくり」
「あいよー!」
「それではお客様、こちらの部屋へどうぞ!」
どうやら合言葉が通じたようだ。
奥の部屋に通されると、なんと!お肉焼いちゃってるじゃないですか!
「それでは、ごゆっくり~」
扉が閉まると、ウィーーーンと部屋が下りていくのを感じた。
なるほど、この部屋自体がエレベーターな訳ですか!
………数十分後。
チーーーーーン!
お肉にがっついてると、もう地下に到着したみたい。
「………ぅわあぉ」
エレベーターをおりると、私に向けられてるのは殺気、殺気、殺気。もぅ殺気の嵐。
とりあえずナンバープレートをもらうと、番号は100番。
いいんだか悪いんだか分からん番号だわ。
「おーい!そこの子、新人だろ??」
「……え?」
私のことかな?
声のしたほうを見ると、小太りのおっさんがこっちに向かって歩いてきた。
………つーかまたおっさんかよォォォォォォォ!!!
私どんだけおっさんに会う率高いんだよ!!!!