第2章 ハゲと出会いとハンター試験
「え、うすらさん。この定食屋さんが試験会場入り口??」
「あぁ、ハンター試験はここの地下で開始されるんだ。それと、俺はうすらじゃねぇ。なに勝手にあだ名つけてんだ」
私の名前は。ジャポンから来た女の子。
何ではるばる遠い国からやって来たのに、こんなおっさんの隣にいないといけないかというと……このハンター試験を受けにきたからだ。
やっと試験会場までの案内人であるナビゲーターを見つけたと思ったらこのうすらハゲのおっさんだったわけである。
「ここでは、合言葉が必要なんだ。これから教えるからしっかり覚えてくれ」
「ちょ、こっち向くな。光が反射して眩しいから」
「え?そんなに光るものなんてどこに……」
「あるだろお前の頭のてっぺんに」
「あぁ、俺の頭のこといってんのか?殺すぞ」
ちょっと言い合いになったけど、合言葉は教えてもらえた。
周りの人達から変な目で見られたけどね。
違う、違うんですよ皆さん!このうすらハゲが悪いんです!
「じゃあ、私もぅ行くね」
ていうか、もぅさっさと行きたい。
「あぁ、幸運を祈るぜ」
「色々ありがとう。うすらさん」
「うすらじゃねーっていってんだろ。てめ、マジで大人なめてると後悔するぞ」
「なめたくありませんよそんな頭」
「お前まじ死ね!!頭の毛根死滅して死ね!!!」
後ろでキイィィィィイ!!っていってるハゲは置いといて…
私は定食屋の扉に手をかける。
さて、ハンター試験、行きますか。