第7章 休みと探検と飛行船の旅
ヒソカと飛行船で出会ってから1時間ほど経った。
「じゃ、そろそろ僕は行くね◆おやすみ♪」
「永遠に眠ってろ」
またもや捕まっていた私。
はいそこ!学習能力がないとか言わない!!
またあの念で捕まってたんだから!
さーて、やっと休める……。
「…あ、そーいえば結局キルアとゴンに会えなかったな」
まぁ、明日の朝に事情を話せばいっか。
そう考えて、しばらく廊下を歩いていると…
……………………ん?
少し先に、赤いものが広がっているのが見えた。
さらに近づいてみると、それは異臭を放つ二つの死体だった。
「……な、なにこれ」
「………………??」
「!!!」
顔を上げると、そこには上半身裸のキルアが立っていた。
冷たい目をしてこちらを見ているが、少しだけ動揺した表情にも見える。
「キルア……」
「なに」
「…………………」
「…なんだよ」
「……その、私…………」
「…いーよ別に。慣れてるから」
怖がられるのが。
どーせ、いつかにも話さないといけなかったんだ。
分かってるよ。オレが怖くてお前が離れていくことくらい。
「……………ごめん。
…………………………吐く」
「………………はっ!?」
「でもキルア慣れてるんでしょ?ちょっとその上着貸して!」
「Σ貸すわけねーだろ!!つーかなに!?さっきのくだりはただ吐きそうだっただけかよ!!」
「当たり前でしょーが!!死体なんて見慣れてないんだよ私は!!………つーかやばい!喉まで来てるぼろろろろろろ」
「ぎゃあああああっ」
今度は、キルアの悲鳴が飛行船に響き渡りました。