第6章 寿司と料理と二次試験
ひゅうううう……
マフタツ山の頂上、その真ん中にはすごい深い谷が待ち構えていた。
下を覗いてみる。
うん、何も見えない。
「谷の間にある、クモワシの卵をとってくること」
それが試験内容らしい。
うん、いやだ。(キッパリ)
たぶん私なら平気かもしんないけど、こんなん怖いじゃん。
ちょっと後ろの方にいよ……。
がしっ。
「え?」
「あーよかった。な、」
「こーゆーのを待ってたんだよね。ね!」
キルアとゴンに片手ずつ掴まれた。
それに私に無理矢理念を押すようなしゃべり方。
え、なんか二人とも力強くない?
え?何この状況。
「あの、ちょっと待「そりゃあーー!!」ぎゃあああああ!!!!!」
私の絶叫と共にゴンとキルア、クラピカとレオリオが谷に落ちていく。
「ちょっ…!!落ちる死ぬ落ちる死ぬ落ちるゥゥゥウ!!!」
がしっ!
なんとか危機一髪クモワシの糸につかまることができた。
あっぶねぇええええ!!!!
「なんだ、フツーにつかまってんじゃん」
「つかまんないと死ぬだろーが!!バカか!お前はバカか!!…あ、ゴンには言ってないよ!気にしないでね!」
なんとか卵も取ることができました。
ぐつぐつ……。
「こっちが市販の卵、こっちがクモワシの卵よ」
メンチがゆで卵を皆に差し出す。
うん、じゃあさっそく私も一口………。
「…!!!うっめぇぇぇぇえ!!!」
うま!美味しすぎる!!
「おいしいものを発見した喜び!少しは味わってもらえたかしら?こちとらこれに命かけてんのよね」
すごい…。
メンチも好きなことを仕事にしてるんだね。
ちょっと見直したよ!!
第二次試験、後半。
メンチのメニュー合格者43名。