第6章 寿司と料理と二次試験
あのハゲ、えーと…ハンゾーが寿司の作り方を皆にバラしてしまったので、メンチの周りには人だかり。
そしてついに………
「わり!!おなかいっぱいになっちった」
こうして、試験は一人も合格者を出さないまま終了………………って、こんなのあるの?
ドゴオオォン!!
受験生の一人がキッチンを破壊した。
「納得いかねぇな、とてもハイそうですかと帰る気にはならねぇ」
ほらぁ、やっぱりキレる人出てきちゃうじゃん。
………あ!あの人試験官に殴られた!!
痛そー……てか、気絶してんじゃない?あれ。
「武芸なんてハンターやってたらいやでも身につくのよ!!あたしが知りたいのは未知のものに挑戦する気概なの!!」
どうやら、本当に合格者を出さないつもりらしい。
これでハンター試験が終わりってことは……次は来年??
…うーん………また、一年後に繰り越しかな。
『それにしても、合格者0とはちと厳しすぎやせんか?』
「!!!」
突然上から声が聞こえる。
「ハンター協会のマーク!!審査委員会か!!」
誰かがそう言った瞬間、一人のじいさんが空から落ちてきた。
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ」
あのメンチが少し焦りながら言う。
ふむ、とりあえずすごそうな人だな。
どうやらハンター協会のとても偉い人らしく、メンチを説得してくれているみたい。
「スイマセン!料理のこととなると我を忘れるんです。審査員失格ですね…」
どうやら、メンチも本気で言ってたワケじゃなかったらしい。
なんだ、ツンデレか。いい年して。
そして、試験は続行ということに。そのかわり、次のテストではメンチが実演という形で参加するということに決まった。
「良かったぁ!まだ失格じゃないんだね!?」
「あぁ、の料理は失格だがな」
「クラピカって氷のように冷たいね」
そう話しているうちに、次の試験が決まったようだ。
「それじゃあ………ゆで卵」
メンチの一言で、受験生達はマフタツ山に向かった。