第31章 尾行と捕獲と旅団本拠地
尾行を始めてからどれくらいたったかな…
もう2時間以上は歩き続けてる気がする。
ブー、ブー、
「!」
な、なんだ電話かぁ(バイブ設定にしてあった)
「はいもしも…」
『バカかお前はァァァ!!!』
「ふぎぃっ」
き、キルア声でかぁぁ!
『てめー…女子にしてはなかなか長いトイレだからどうしたもんかと思ったら勝手なことしやがって!今どこにいるんだよ!?あ"ぁ!?』
「ご、ごめ…今はヨークシンのショップモールに…今から地図スクショしてメールするから…」
『覚悟しろよ、レオリオも一緒にそっちに行くからな』
「は、はい」
待って、旅団より先にキルアから逃げた方がよさそう。
それから数十分後。
ゴンとレオリオとキルアがやって来た。
特にキルアは鬼の形相で……
「ぎゃあああ!」
「あ!コラ待て逃げんな!!」
ぐわしっ!と服を引っ張られあっけなく捕まる。
あれ?キルアに胸ぐら掴まれたのって何回目?
「お前天空闘技場でも一人で行動したときあったよなぁ?」
「ひぃぃ!ごめん!ごめんなさいって!!」
「ごめんなさいで済んだら独房はいらねぇんだよ」
「独房にぶちこむ気だったの!!?」
やっぱりゾルディック家の子だ!
「……まぁ、今回は旅団を見つけたことによって罪は免除してやるよ」
「ありがたきお慈悲」
パッと手を離されて解放される。
ふぅぅ……良かった何もされなくて。
「、いまその二人ってどこに行ったの?」
「ん?えーとね、そこの一階の広場だよ。ほらあの真ん中に座ってる二人組」
そう。
今あの旅団の二人、めっちゃ見えるところでティータイム過ごしてるんだよね。
だから私もこうして二階からのぞいてるんだけど。