第6章 寿司と料理と二次試験
「うーん、…なんとかできたかな…?…」
うん、なんとか、寿司の形だけね。
匂いをかいでみる。
「お"お"お"お"えっ」
「!?!?……くさっ!!てめ、何もってんだ!?」
レオリオが隣で驚いている。
な、生臭えェェェェェェッ!!!!!
なんだこの臭いは!?
生ゴミを一週間放置したようなスメル!!!
……これもってったら試験官死んじゃうかな?
それでも私はメンチの元へ持っていく。
「あら、まともそうなやつが来たわね」
メンチに渡すと皿に顔を近づけようとする。
「あ、そんなに近づくと「お"お"お"お"えっ」…ほら、やっぱり」
メンチは口をおさえてえずいていた。
「あんた!あたしに何食わそうとしてんのよ!!死ぬかと思ったじゃない!!くっさ!!!」
「いや、でもドリアンとか臭いけど美味しかったりするじゃないですか。……うわ、臭っ!!こっちに戻さないで下さい!!」
「Σあんたが作ったんでしょ!?こんなの食べられないわよ!持って帰って!!そしてもう持ってこないで!!」
「ひどっ!!!」
寿司を押し返されてしまった。
そのうえ、もう来るな宣言とか。
あれ?もう私って失格??
「ふん、そこをどきな小娘!!……くさっ!?」
「は?」
後ろを向くと、見慣れた若いハゲが。
ハゲは私の隣に来ると、メンチにお皿を見せた。
「どうだ!!これがスシだろ!!」
おお!ここにも寿司を知っている奴がいたとは!
「あら、変な臭いもしないし。やっとまともな奴がきたわね」
変な臭いって私のことか?
しかし、メンチはハゲの寿司を食べても"おいしくない"と言って突き返してしまった。
すると、そのハゲはキレてしまったのか
「メシを一口サイズの長方形に握ってそのうえにワサビと魚の切り身をのせるだけのお手軽料理だろーが!!こんなもん誰が作ったって味に大差ねーべ!?」
おい、ハゲェェェェェェッ!!
バラしてどうすんだコラ!!!