第30章 目利きと宝と掘り出し物
たった300ジェニーで手に入れたナイフが500万もするなんて知ったら、さっきのお店のおじさん泣くだろうな。
「でもよく知ってたねゴン、ベンズナイフなんて」
「いや、そんなこと全然知らなかったよ」
え?
「じゃあ何で分かったの?」
「うーん、ちらっと目に入ったときにね、なーんか変な感じがしたから"凝"で見てみたんだ。そしたらかすかだけどオーラが見えて…」
「オーラが?」
私とキルアは"凝"でナイフを見る。
しばらく注意して見ると、ほんの少しだけどナイフのまわりにオーラが見えた。
「本当だ」
「だ、ダメだ…オレには全然見えん」
「レオリオは"練"を磨けば見えるようになるよ」
レオリオはまだ念の修行始めたばっかだもんね。
するとキルアが思いついたように、
「そうか、こんな方法があったか」
「え?」
「掘り出し物の探し方だよ!」
「掘り出し物って、このベンズナイフみたいな?」
「そう。ずば抜けた才能の持ち主は本人も知らずに念を使ってる場合が多いって、あのメガネニイサンが言ってただろ?」
メガネニイサン…ウイングさんのことか。
あんた、仮にも師匠だった人になんてアダ名を。
「このナイフみたいにオーラが漂っている品物を見つけ出せば、それはすごい天才が作った可能性が高いってことだ」
「そっか!その方法なら鑑定の知識がなくても宝物を見つけることができるね!」
確かに…この方法ならさっきみたいに大もうけできるかもしれない。
とゆーことで、
「よし!じゃあオレは伝言サイトの情報チェックの担当するぜ。マジっぽいのがあったら連絡する」
「おう!オレ達はさっそく他の掘り出し物を探そうぜ!」
「それじゃ、作戦開始!!」
「レッツゴー!!!」