第29章 賞金とカタログとかくれんぼ
旅団といえば…
「クラピカ…」
あのサラサラ金髪に美人を兼ね備えてる姿が思い浮かんだ。
わー、もっと美人になってたりするのかな?
「そういえば、クラピカは何してるんだろう」
「そういや来てるはずなのに連絡が全然ないな」
ゴンは買ったばかりのケータイでクラピカに電話をかける。
しかし、
「出ないよ」
「仕事中か」
クラピカって確かボディーガードの仕事してたよね?
やっぱりVIPの護衛ともなると電話に出る時間もないんだろうなぁ…
……はっ!もしかしたら、
「そのボスの護衛で地下競売に行って事件に巻き込まれたとか…」
「…………」
「さ、最悪ケガで入院中とか!!」
「そりゃあねーよ」
ぽんぽん、とレオリオが私の頭を撫でる。
「クラピカはそんなことでやられたりしない。第一、巻き込まれたってのは正しくねーぜ。相手が旅団ならアイツは積極的に介入するはずだからな」
「そうかな…??」
「そうだよ。すでに団員の2、3人は捕まえてるかもしんねーしな!」
ニカッと笑うレオリオ。
きっと心配させないように気をつかってくれたんだね………でもさ、
「レオリオごめん、歯に青のりついてて感動のシーン台無し」
「あ、それオレもさっき気づいた」
「お前らそういうのは早く言えっ!!」
おそらくオムライスのあとに食べたタコ焼きからついたんだね。
まぁそれはともかく……
「問題はオレ達がどうするのかってことだね」
「そうだな」
ゴンは真剣に考える。
そりゃ相手はあの幻影旅団。
私もあのメガネの女の子に腕やられたり真っ黒な万引き男に殺されそうになったりして、どれだけ強いのかは重々承知。
はい。ぶっちゃけかくれんぼやりたくないです。
「はどう思う?」
「やらないほうがいいだだだだっ!!」
キルアが私の左腕を掴む。
こ、こいつケガしてるの知ってるくせに…!!
「私のことは気にせずゴンが決めろってさ」
「ほんと?……じゃあ、オレやるよ。虎穴に入らずんばって言うもんね」
かくれんぼ開催決定!!