第29章 賞金とカタログとかくれんぼ
「ネットで情報を集めろ!」
「有力なネタには賞金を出すんだ!」
「何としても捕まえるんだ!」
外に出ると、おなじく競売に参加したおっさんたちがガヤガヤと騒いでいた。
いや無理だろ、私たちでも難しそうなのに。
するとレオリオが急かすようにキルアを呼んだ。
「おいおい、オレ達も急ごうぜ」
「慌てなくてもあんな連中にゃ捕まえられないよ」
「そーだよレオリオ、おっさんたちの抜け落ちた髪は二度と捕まえることなんてできないんだから」
「髪の話じゃねーよ」
キルアに頭をはたかれる。
あら、違った?
「どーゆーことだ?」
「つまり……さっきの、条件競売っていいながらまるっきし賞金首探しだろ?マフィアが自分らの力で捕まえきれてないって認めてるようなもんだよ」
「あ、そういえば会場にもちゃんとした特設リングあったけど使ってなかったね」
「だろ?たぶん最初の予定じゃあのリング使ってバトルか何かやるつもりだったんだぜ」
それじゃあつまり……
「その予定を変更してでも、この人たちを探す必要が?」
「そ。どんなに時間と金かけてでもね」
「マフィアに何をしたんだこの賞金首達は」
ある意味この写真のなかで7人中4人が顔見知りの私が言えたことではないんだけどね!
すると、レオリオが何か思いついたように写真を凝視した。
「マフィア……まさか、地下競売の品がこいつらに盗まれた!?そこでしかなたく競売を装って盗っ人の首に賞金をかけたのか!」
「え!?」
「そ、マフィアのお宝盗むなんてこいつら頭いかれてるだろ?………でも、オレ達はそんな連中の心当たりがある」
骨董品やお宝を盗んでいく人達といえば……
「キャッ○・アイ?」
「ちげーよ!!」
「、それはこの写真の奴らと全く関係ないよ。だって女の4姉妹の話じゃん」
「ゴン、3姉妹だよ」
「お前ら子供なのに何でキャッ○・アイ知ってんだよ」
「みーつめるキャッ○・アイ♪」
「歌うな!!」
またくだらない口論が始まると、キルアはあーもう!と頭をガシガシかいた。
「幻影旅団だろっ!!」
「!!!」
あぁ!そういえばいたわそんな団体が!!