第29章 賞金とカタログとかくれんぼ
翌日。
今日は街の周辺を観察することになった。
『こちらA地点標的通りません。そっちは?』←ゴン
『同じくB地点、標的発見できず』←レオリオ
『C地点も標的現れず』←キルア
「こちらD地点、はふっ、同じく標的もぐもぐ、現れておりません!!」←私
『こちらC地点、おい何か食ってるだろお前!!』
「こちらD地点、目の前に予想外で焼きそばの屋台がてきてしまい、我慢できなくなって食べていることはないので心配はいらない…熱ァ!!ヤケドした!!」
『こちらA地点、ずるいよ!!オレだっておなか空いてるのに!!』
「こちらD地点、心配はいらない。あとでおみやげとして配るからいくつほしい?」
『こちらA地点、オレ4つほしい!!』
『こちらB地点、おいお前ら!これはカ○オトークじゃねぇんだぞ!!オレは3つな!!』
『こちらC地点、もうゴタゴタでわかんねぇから一回切るぞ。例の場所へ集合な。あ、オレも4つ』
「こちらD地点、了解したけどどんだけ食うんだよ」
マジで普通に3つ4つ言ってるけど3、4人前ってことだからね?
私は連絡を切ると焼きそばを抱えて集合場所へ急いだ。
「…4時間も粘って収穫なしか」
「もぐもぐ…まぁ予想してた通りだけど」
私が集合場所へ着いたときには、すでに辺りは暗くなっていた。
そして今は4人並んで焼きそばを食事中。
あ、ちなみに私はレオリオの分をひとつもらいました。
「で、クラピカとはつながったのか?」
「いや、電源切ってるみたいだな」
「そうか…あいつならもっと詳しい情報持ってるはずなんだけどな」
「教えてくれればの話だけどね」
確かに。
キルアの言う通りで私も同じことを考えていた。
クラピカ自身が私達の手を借りたいって思うなら、連絡くらいしてくるもんね。
あぁ~、でもそう考えると私達が余計なことしてるみたいじゃん。
するとゴンが焼きそばを食べ終え、立ち上がった。
早いな食うの。
「とにかく、今はオレ達だけでやってみようよ」
あ、やばい。
「オレ達が力を貸してほしい時はきっと連絡がとれるよ。逆にオレ達の力が本当に必要な時はあっちから連絡をくれる」
ゴン、いま非常にカッコいいのに…
「青のりついてる」
「えっ、ほんと!?」