第29章 賞金とカタログとかくれんぼ
…ざわざわ…ざわざわ………
はい、オムライスを食べて上機嫌なちゃんです。
私はいま……
「オッサン(+やくざ)に囲まれています死にたい」
「おい死ぬなよ」
原因は知っての通りレオリオが受け取った名刺。
書いてある地図をもとに、なんとか17時までに到着したけど………
着いた場所には真ん中にバトル用のリングがひとつ、そして周りには大量のゴツいオッサン達。
いや予想してたよ?
予想はしてたけどさ………
「ゴン、癒しをおくれ」
「癒しって?」
「ニコッて笑って、ニコォッて!」
「こ、こう?(ニコッ)」
「ぐはぅ!!ある意味死ぬゥ!!!」
「何やってんだお前は」
しかしそんなことをやっているうちに17時になり、辺りの電気が一気に消えた。
そして真ん中のリングの一点に光が差す。
『さて皆様ようこそいらっしゃいましたー!!それでは早速条件競売を始めさせていただきます!!』
現れたのは、どう見ても怪しい奇抜な男。
司会かな?
「ヒソカに似た何かを持ってるよあの人、気持ち悪いもん」
「お前が言ってんの見た目だけだろ」
うん、ヒソカのほうがマシに見えるキモさだ。
すると男は手を挙げながら高々と宣言。
『今回の競売条件は~……かくれんぼ!!!でございます!!』
「かくれんぼ??」
条件競売にかくれんぼなんてあるんだね。
案内人の女の人から紙を受けとると、また男は説明を続ける。
『それでは皆様、お手元の写真をご覧ください!!そこに写った7名の男女が今回のターゲットになります!!』
ゴンと並んで紙を見る。
……え、ちょ、コレ。
見覚えのある顔が4つあるんですけど!?