第6章 寿司と料理と二次試験
「ヒントをあげるわ!!中を見てごらんなさーい!!」
メンチの一言で全員が会場の中を見る。
そこには、たくさんのキッチンシンクがずらりと並んでいた。
「最低限必要な道具と材料はそろえてあるし、スシに不可欠なゴハンはこちらで用意してあげたわ…………そして、最大のヒント!!スシはスシでもニギリズシしか認めないわよ!!」
「!!!」
やっぱり!メンチが言ってるのはお寿司で私の母国の伝統的料理!!
これは結構有利かも…!!
「それじゃスタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!!その間に何コ作ってきてもいいわよ!!」
みんな、キッチンにはやってきたけど寿司を知っている人はいないみたい。
私はゴンとキルアと一緒にいた。
「ライスだけで作るのかなー?」
「道具とか見ると、他にも何かに使いそうだぜ」
「私作り方知ってるよ?」
「ふーん……………え?」
「ほんとに!?!!」
「うん」
キルアはきょとんとして、ゴンは喜んでいる。
キルアのきょとんとした顔なんて初めて見たかも。
ぐふふ、可愛いなぁ///
「じゃあこの包丁は何に使うの??」
ゴンが興味津々と聞いてくる。
「これはね、さか「魚ァ!?お前ここは森の中だぜ!?」………うん、そう。魚を切るの」
……レオリオってバカなの?
そのレオリオの言葉を聞いた受験生達が、すごい速さで森の中へ走っていく。
ほらぁぁぁあ!!みんな魚取りに行っちゃったじゃん!
「チィッ!!盗み聞きとは汚ねー奴等だぜ!」
いや、あんたの声いやでも耳に入ってきたから。
「よし!たくさん取れたね!!」
眩しいくらいの笑顔でシンクに魚を並べるゴン。
………うん、これ、魚……なのかな?
魚ってこんなにグロいもんだっけ?
あれ?やっぱ外国と母国は種類が違うのかな?
「ゴン、あのさ」
「ん?なに?」
「これ魚だよね?」
「魚だよ?」
「ですよねー!」
ゴンが魚と言えば、どんなゲテモノでも魚だっ!!
まぁ、不味くなってもいいか。
食べるのは試験官なんだし←