第28章 再会と腕相撲と条件競売
あれから私達は昨日とおんなじ場所にスタンバイ。
私は参戦できなくなったので、ゴンとだけが腕相撲をやることになった。
「さぁいらっしゃい!!条件競売が始まるよ!!競売品は300万相当のダイヤモンド!!この少年に最初に勝った者に与えられます!!」
レオリオも昨日と全く同じセリフ。
「うーん、やっぱざわついてるけど挑んでくる人はいないね」
「そりゃそーだろ、昨日の騒ぎでウワサがどんどん広まってるからな」
「あ、キルア。あそこにいるオッサンに陰で悪口言うなら面と向かって言ってよね!!って言ってきてよ」
「誰が言うか!!」
「…………」
「……何お前、ヒマなの?」
「うん」
だって競売始めてからもうかれこれ1時間はたってるよ。
だーれも挑戦してこないし、そりゃヒマにもなるさぁ~…
「……!!なんか来たぞ」
「えっ?」
大勢の人混みのなかに目を向けると、真っ白なスーツを着た2人組が前に出てきた。
うわわ、これどう見てもやーさん(やくざ)でしょ。
てゆーか1人デカすぎ!!
「よぉにいちゃん、オレがやるぜ」
デカイ方のやーさんがレオリオに1万を渡し、ゴンの前に座る…………………って、いやいやいや、でかすぎてゴンの腕が届かないでしょうに!
私が慌てていると、今度はレオリオが前に出た。
「ゴン交代だ、オレがやる」
「え!」
ふぉぉお!レオリオがやんの!?
「、合図頼む」
「おっけ!」
レオリオはイスに座りやーさんと手を組む。
よーし、
「いくよ?レディー…ゴー!!」
ドゴォッ!!!
「!!!」
私が合図した途端、やーさんの腕は机に叩きつけられた。
ああ!!しかも折れてるぅ!!!
「ぐぁぁぁぁっ!!!」
「ぎゃぁぁぁっ!!!」
「何でお前まで叫んでんだ」
「いてっ」
叫びたい年頃なんです。