第28章 再会と腕相撲と条件競売
「…あっ、いたいた!!」
店の中に戻るとゴン達がこちらに駆け寄ってきた。
やばっ、探してたかな?
「お前どこ行ってたんだよ。便所か?」
「違うわっ!!」
こちとら殺されかけてたんだよ!!
理由を話すと3人は納得してくれた。
「そんな危ない奴もいるんだな~……、何もされなかったか?」
「大丈夫。雑誌買ってあげたら去ってった」
「ほんとかよ」
レオリオは笑って私の頭を撫でてくる。
うん、やっぱ頭なでなではサイコーですね。
「ま、無事なら良かった。暗くなってきたし一旦帰ろーぜ」
「うん!」
ホテルに着くと、私達はこれからオークションに参加するためにお金を集めていることをレオリオに話した。
しかし、返ってきたのはため息。
いや、そりゃそうだよねぇ。
グリードアイランドの最低落札価格が89億で、私達の所持金はたったの500万だし。
「はぁー、いいか?3人とも。競売元のサザンピースってのはオークションハウスの最高峰だぞ?お前らの予算じゃ入場料にも足んねーぜ」
うぅ…最初は12億もあったんだけどね!
過ぎたことだからしょうがないんだけどさ。
「いくらそのゲームにゴンの親父の手がかりがあるって言われてもな……手にいれるのが不可能に近いんじゃしょーがねーよなぁ」
「でもハンターサイトのお宝リストでは入手難度"易しい"だったぜ」
「…マジ?」
キルアの発言に驚くレオリオ。
まー、入手するのに必要なのはお金だけだからなんだけどね…
てゆーかキルアの食べてる飴おいしそう。
しばらく飴を見つめてたら、キルアはポケットからもうひとつ飴を取り出してくれた。
うん、やっぱうめぇ。
飴をモニュモニュ食べていると、またキルアが口を開いた。
「てかさ、金で買えるようなものなら真の宝とは言えないってことだろ?」
するとゴンとレオリオの耳がピクッと動く。
「この程度のものなら楽勝でゲットしてこそ、プロのハンターなんじゃねーの?お二人さん」
「……………」
「……………」
「…レオリオ、何かいい方法がないか調べてみよ」
「きっとあるさ、経験談とかめくってみよーぜ」
単純すぎるっ!!