第28章 再会と腕相撲と条件競売
しばらく街を歩いてると、ケータイ屋さんに到着。
ちゃんとした電気屋ってわけじゃないけど、ケータイ売ってるからとりあえず店に入ることにした。
「わー、たくさん並んでるねぇ~」
「そーいやは何のケータイ使ってんの?」
「ん?私はこれ、アイポン」
「うお、最先端」
そりゃね、時代はスマホだからね。
すると店の奥の方から店員が出てきた。
「いらっしゃい!何をお探しで?」
何をって、ここにはケータイしかないでしょうに。
「これなんかどう??今一番の売れ筋!!カードサイズの超薄型、所在地モードがついて待ち合わせに便利だよ!!」
「うーん、オレあんまり詳しくないから分かんないや」
「オレも」
「私もそんなに」
ゲームは詳しいんだけどなぁ~…
「それはやめとけ。使えねぇ国が結構あるし防水でもねーし、完全に電話だけかける人用だ」
「!!!」
この声っ……!!
三人で一斉に後ろを振り向く。
やっぱり……!!
「お父さァァァんっ!!!」
「誰がお父さんだコラァ!!!」
私は目の前にいたレオリオに飛びつく。
ツッコミも全く変わってないよ!!
「レオリオ!!」
「よっ!」
レオリオはゴンとキルアにも挨拶。
「レオリオ、レオリオ!!ほんとに久しぶりっ!!」
私はレオリオに引っ付いたまま話しかける。
「おう!久しぶり。お前この二人と居たんだなぁ…元気にしてたか?」
「大半スルーされてた」
「だろうな」
同情の表情で頭をぽんぽん撫でられる。
わぁぁ!これめっちゃ好きだ!!
「てゆーか来るの早かったね!午後って言ってたのに」
「へっへっへっ。お前らを驚かそうと思ってな」
ニカッと笑うレオリオ。
「ま、後でたくさん話そうぜ。今はケータイ買うんだろ?」
「うん!」