第26章 箱とゲームとメッセージ
「まぁ、とりあえず調べてみっか」
「そうだね」
今度はグリードアイランドについて調べてみると、たくさんの情報が出てきた。
「あった!ちゃんと正規のルートで販売されたゲームソフトだ」
キルアがそう言うので画面を覗いてみるけど、全く読めない!!
「ちょ、何て書いてあるの?」
「ハンター専用!?」
「ハンター専用!?ハンター専用って書いてあるの!!?」
「「ごっ、58億!!?」」
「58億!!?何が!?私にも教えてよ二人ともォォォ!!!」
しつこく聞いてみたところ、グリードアイランドはハンター専用のゲームで値段はなんと58億。
しかも販売個数は100個しかないんだとか!!
「少なっ!!そして高いっ!!!」
「だろ?ちょっとこれから生産会社に問い合わせてみるけど、それでもなかったら交渉するしかねーな」
「いやなくない?絶対ないでしょこんなレアなやつ」
「っせーな!あるかもしんねーだろ!」
でも結果、やっぱりありませんでした!!!←
いや、ないだろって言ったじゃん。
だって100個しか生産されてないんだよ?
「そもそも買うお金もないじゃん」
「闘技場の金、3人合わせても12億くらいか」
「あと46億かぁー…」
こんな額じゃあ電脳ネットに依頼しても、金目当てのオッサンしか集まらないよねぇ…
「もっとディープなとこに入り込めば情報も豊富になるけど、オレもあんま詳しくねーしなー」
キルアがお手上げというようにその場に寝ころがった。
うーん、ディープなとこねぇ……
「ゲームと電脳ネットに詳しい人とかいないのかなぁ~…」
「………!!(ガバッ)」
「うお、どうしたのキルア!?」
私の発した何気ないひとことにキルアが起き上がった。
「いた…両方詳しいヤツ」
マジですかっ!!!