第26章 箱とゲームとメッセージ
「ゴン!!テープが勝手に動き出したぞ!!」
「!!」
3人で急いで"凝"をする。
すると…
「!!デッキにオーラが!?」
「念!!念でテープを巻き戻してるんだ!!」
「んなバカな!!」
なんで今さら巻き戻すのォォォォ!!?
キュルルルルル…ル……
「え?」
デッキの動きが止まった。
あれ?巻き戻しが終わったのかな?
……と思ったのも束の間。
カチッ、
ジーーーーー…
え?これって……
「録音!?」
「そうか!!」
隣でキルアが声を上げた。
え、なになに、何なの!?
「消すつもりなんだ、自分の音声を!!」
「ええええっ!!!」
じゃあもう二度と聞けなくなるってこと!?
「てゆーかコード抜いたのに止まらないんですけど!!」
コード抜いたのに動いてるなんて、どんなデッキだよ!
そう思っていると、キルアはデッキを持ち上げた。
「悪いなゴン!」
「え!?」
「壊すぜ!!」
「壊すってどーやって…へぶっ!!!」
ガッシャァァアァン!!!
デッキ(+私)は部屋の壁に激突。
絶対に狙っただろ、キルア。
「くそっ、まだ止まらねぇ!」
「ちょ、危なっ!!そんなに蹴らないで…グフッ!!」
だ、誰か私を助けてくれぇぇぇぇえ!!!