第6章 寿司と料理と二次試験
扉が開いて、その先にいたのは…
でっかい男の人と、美人なお姉さん。
さっきから聞こえていた変な音は、どうやらこの男のお腹の音だったらしい。
「二次試験は料理よ!美食ハンターのあたし達二人を満足させる食事を用意してちょうだい」
なんですとぉ!?
料理なんて、運動の次にできないのにっ…!!
他の受験生も予想外だったのか、ザワザワとしている。
女の人はメンチ、でっかい男はブハラっていうらしい。
「オレのメニューは、豚の丸焼き!!オレの大好物」
え?それって共食………ゴホン、それなら豚を探しに行かないとね!
受験生は一斉に森へ走っていく。
私はゴン達と一緒に走り出した。
「いやー、正直ホッとしたぜ!!簡単な料理でよ」
「豚つかまえて焼くだけだもんね」
「しかし、早く捕まえねばな。あの体格とはいえ食べる量には限界がある……………ところで、は料理ができたりするのか?」
「できると思う?」
「いいや全く」
「Σじゃあ聞くなよ!!!」
どうせ私には女子力の欠片もねーよ!!
そんなこんなで森のなかを走り、坂を下る。
すると、目の前にいたのは……豚の群れ。
いや、確かに豚。どう見ても豚だよ?
でもさ……………
「ちょ、でかすぎじゃないですか?」