第6章 寿司と料理と二次試験
ぐるるるるる……ゴォォォォオ……
あれから数時間。
相変わらず二次会場と思われる建物のなかから、変な音が鳴り響いている。
ちなみに私は、気絶しているレオリオの横で座っていた。
はぁー……ゴンとクラピカ、無事に辿り着けるといいなぁ……。
「ーー!!レオリオーー!!」
「!!!!」
ゴンの声が聞こえた!
顔を上げてみると、ゴンとクラピカがこちらに走ってくる。
私のマイハニー!
「ゴォォーーーーン!!!クラピカァアーー!!!心配したよぉぉー!!」
私は駆け出して、ゴンとクラピカに抱きつ………こうとしたら見事に避けられた。
そして私は地面にダイブ!!
「…あ、あの、避けることはないんじゃ…………」
「ごめん、。びっくりしちゃって…」
「いいよ!ゴンだから許す!!(キラッ)」
そのやりとりの間に、レオリオが目を覚ましたようだ。
「うむ、腕のキズ以外は無事のようだな」
「え?クラピカそれ本気で言ってる??」
「てめ…よく顔を見ろ顔を」
それを聞いてハッとするクラピカ。
あら、ホントに本気だったのね。
「ところで、何でみんな外にいるの?」
「中に入れないんだよ」
…ん?この声は……?
「!!キルア!」
「よ」
キルアの話を聞くと、どうやら看板に「本日正午、二次試験スタート」と書いてあるらしい。
今は11時59分。あら、もうすぐじゃん。
「お前こんなのも読めねぇの?」
「うん、そりゃ私外国人だし」
「ふーん」
そして12時になった。
周りが緊張する。
ゆっくりと、試験会場の扉が開いた……。