第23章 発と水見式と念能力
「……さて、いよいよ今日から"発"の修行に入ります」
ゴンとキルアの試合から数日後。
私達はまたウイングさんの宿に修行しに来ていた。
「これをマスターすれば、念の基礎は全て修めたことになります。あとは基本に磨きをかけ、創意工夫をもって独自の念を構築していくだけです」
実は、私は"発"を知らない。
だから今回は私も修行に参加するんだけど……うん、これこそ中途半端の極みだと思うよ。
「それでは始めましょう」
「"発"とはオーラを自在に操る技術。つまり念能力の集大成といえます…………さんは、能力の6つのタイプを知っていますか?」
「あ、すいません分かんないです…」
「そうですか。それでは一緒に説明を聞いていて下さいね」
ウイングさんはにっこりと笑うけど、キルアからはじとっとした視線が。
『お前ほんとに中途半端だな』という視線がグサグサと刺さるよ。
「これが属性の相性を示す六性図(ろくしょうず)です」
ウイングさんが見せてきたホワイトボードには強化系、変化系、具現化系、特質系、操作系、放出系と書かれていた。
ウイングさん曰く、これから念を自在に使うには生まれもつオーラの質が大切なのだとか。
うーん、でもさ……
「自分のオーラがどの系統に属してるかなんて調べる方法なんてあんの?」
あ、かわりにキルアが言ってくれた!
そうそうそれだよ!そんな方法あるわけ…
「あります」
あるんかい!!