第20章 練と期日と修行再開
『ゴンちゃーん。絶対君と戦うからねぇ』
……あの能面男の最後の言葉が頭にひっかかって抜けない。
いつもなら普通に無視するとこだけど、なんかひっかかる。
…………うーん、アイツかなりヤバイんじゃないかな?
無理やりにでもゴンが戦うことにでもなったら大変だし……
「……キルア」
「ん?」
「ちょっとお腹すいたからお菓子持ってくるね!」
私はキルアの部屋を出ようとする。
うん!全部まるくおさめるには私がアイツと戦うしかないじゃん!
と、思ってたんだけど……
「ダメ」
「え?」
「お前さっきの奴と戦うつもりだろ?」
「!!!」
あっさりバレた。
「ち、違うよ!ほんとに小腹がすいたからお菓子持ってくるだけ!」
「…ほんとか?」
うーーん、キルアはやっぱ疑り深いな。
「プレミアチョコロボくんがあるから持ってこようと思ったんだけど…」
「よし行け」
「イエッサー」
ふはははは!チョロいもんよ今の子供は!!
お菓子で釣れるのだから!
とゆーことで、私はもう一回200階ロビーへ移動。
あいつらいなかったらどうしようって思ったけど、まだいたよ。
あの洗礼三人組。
ちゃんとソファーに座って談笑してたよ。
何だよ全然癒されねぇよ←
すると、向こうが私に気づいたっぽい。
「ん?おやおやちゃんじゃないか」
うーん、こいつに"ちゃん"付けで呼ばれても鳥肌しか立たない。
「あのさ、」
「ん?」
「ゴンとはまだ戦わないでほしいんだよね。かわりに………私が戦うからさ」
ちょっとかっこよく目を細くして言ってみた。
やっべー!!言っちゃった!
言っちゃったよ私!!!!