第20章 練と期日と修行再開
「いやー、びっくりした」
「しばらく休んでるうちに差つけられちゃったね」
あれからウイングさんの宿を出た私達は、闘技場のなかを歩いていた。
なんと、ズシは"凝"ができるのだ!
すごいよねほんと!いつのまにそんなに強くなったんだって感じ!
「いやいや、そんなことないっすよ。まだ90階でウロウロしてる程度っすから」
「謙虚だなぁ、ズシは」
えへへ、と頭をかくズシ。
くあああっ////萌え死にさせる気かこいつぅぅ!!
「さっきの修行の復習しないとね!」
「そだな、オレの部屋行こうぜ」
「私も行っていい?」
「おう。見本見せてくれよ」
エレベーターに乗り込む。
あー、ほんとに長い。
すると200階に近づくにつれて嫌な気配を感じた。
これって……
「…キルア、ズシ、」
「うん、分かってるよゴン」
「お客さんだな……」
チーーーン!
200階のロビーに出ると、やっぱりいた。
あの洗礼三人組が。
「あんたらもしつこいなー、嫌われるよそんなんだと」
うん、もう嫌ってるけどね!
「まぁそう邪険せずにいつ戦うのか教えなよ。君らとぜひ戦いたいからさぁ」
一番左にいた能面みたいな男が言う。
すると、そいつらに見覚えのないズシが首を傾げていた。
「同じ200階の闘士なんだよ、あの3人」
「そうそう。洗礼三人組」
「せ、洗礼三人組っすか?とゆーかゴンさん真ん中の人と戦いましたよね」
「新入り狙い専門の連中らしくてよ、オレらと戦って勝ち星かせぐつもりなんだよ」
ほんと、ズルい奴等だよねぇ…。