第20章 練と期日と修行再開
「キルア君、ゴン君、さん。今日から3人がズシと共に修行することになります。ゴン君、この2ヶ月よく約束を守りましたね」
「オスッ!」
あれからあっという間に1ヶ月が経って、ゴンの修行が再開された。
いやぁ、ほんとに月日がたつのは早いねぇ。
あとウイングさん、またシャツが出てるよこの人。
「でもさ、何で約束を守ったかどうかわかんの?もしかしたらコイツ、ズルしてるかもしれないじゃん」
「ゴンがズルするわけないでしょーが!!」
キルアったら何を言い出すんだ君は!
しかし、そこにやんわりとウイングさんが口を開く。
「誓いの糸が切れてないからですよ。ゴン君、久々ですが"纏"をやってみてくれませんか」
ゴンは静かに体を構える。
2ヶ月ぶりだからなぁ……ゴンはできても私ができるか心配!
スゥッ…
「!!」
ゴンの回りに、オーラが流れているのが見える。
すごい!
自然にオーラが全身を流れてるし、なにより力強い…!!
「ゴンすごいよ!」
「えへへ、ありがとう!忘れてたらどうしようかと思っちゃった」
ぬぉう可愛い!!!
そろそろ自分の可愛さにも気づいてほしいよ!
「さ、左手を見てみなさい」
「え、あ!………誓いの糸が切れてる!」
「君が約束を破って念を使ったら、切れるようにと結んであったのです。私の念でね」
へぇー、念でそんなことできるんだ。初知り!
そうやって感動してると、キルアがウイングさんにヒソカの念について質問していた。
「うーん、難しい質問だね。1つずつ答えていこうか……ゴン君はその対戦をビデオで見たかい?」
「ううん、まずウイングさんの許可を取ってからと思って」
「えらいなぁゴン」
まぁ、私は二度とあんな試合見たくないけどね!
しかし、ウイングさんは1つのテープを取り出し、
「じゃ、見ながら説明しようか」
「へっ!?」
また見るんですか!?