第18章 カストロとロリとヒソカ戦
「おえぇっ」
「!おい、大丈夫か?」
「う、うん…」
くっそー、気色悪いもの見ちゃったよ。
腕なんか取るなよカストロめ!
ヒソカはカストロから離れ、自分の腕をキャッチした。
「くっくっく、なるほど◆君の能力の正体は…………君のダブル、だろ?◆」
…ダブル?
なんですかそれ。
「…流石だな、その通りだ」
ズズッ!
「!!!」
「は!?」
カストロがもう一人増えた!
『これはどういうことでしょうか!?なんとカストロ選手が二人に分裂!?まさか双子だったとかー!?』
いやそれはないだろアナウンサーさん!!!
念だよこれは!
「私は念によってダブルを作り出すことに成功した。お前が反応する瞬間にダブルを消し、本体の私が攻撃する」
…なるほど、だからあんなに一瞬で移動したように見えたんだ!
こいつやっぱ変態だけど強い!
「つまりお前は二人の私を相手にしなければならない。これが念によって完成した真の虎咬拳…………名づけて虎咬真拳(ここうしんけん)!!」
『おーっとカストロ選手!!そのままのネーミングだぁー!!』
アナウンサーさんんんん!!
ツッコミが的確すぎるよ!!
「次は左腕をいただく。まだくだらぬ余裕をみせていたいか?」
カストロのやつスルーしやがった!
「うーん、そうだなぁ◆」
自分の腕をくるくる回すヒソカ。
いや、すごいけどあんた、それ自分の腕でしょーが。
「ちょっとやる気、出てきたかな……??◆」
ベリッ
「うわっ…」
ヒソカは、自分の腕の皮を噛みちぎった。