第18章 カストロとロリとヒソカ戦
ワァァァァァア!!
無事トイレから再び闘技場に戻ると、すごい歓声が聞こえる。
やば、もう始まっちゃってたか。
私は急いでキルアの元へ走る。
「!!おっせーよお前!クソしてたのか!?」
「Σ違うわ!!」
隣に座って第一声がそれかよ!
美女にぶつかったり美女に謝ったりして、こっちも忙しかったんだよ!
「…で?試合どこまで進んだの?」
「あぁ…カストロが妙な技を使って、いま少しだけヒソカが押されてるな」
えええ!?あのヒソカが!?
詳しく聞いてみると、ヒソカがかわしたはずの攻撃が、一瞬にして別の方向から飛んでくるのだとか。
…確かに、ヒソカは所々顔にケガをしている。
カストロって何者!?
そう思っていると、カストロは体を構えた。
ちょ、なんかコォォッって言ってんだけど!!
「出たぞ虎咬拳(ここうけん)!!まずカストロの方が本気になったぜ!!」
虎咬拳ってなんぞ!!?
でもヤバそうなことには変わりない。
ヒソカこのままだとやられちゃうんじゃね!!?
「行くぞ!!」
カストロがヒソカに向かって走り出す。
ちょ、ヤバイってヒソカ!逃げろよ!
「!!」
「あげるよ◆」
なんと、ヒソカは自分から腕を差し出した。
「フン、余裕かそれとも罠のつもりか!?どちらにしても腕はもらった!!」
フッ!
「!!?」
ヒソカの左腕が取られると思った瞬間、カストロは一瞬でヒソカの後ろに現れた。
「右(こっち)のな」
ボンッ!
「……!!!うわっ」
ヒソカの右腕は、カストロに取られてしまった。