第18章 カストロとロリとヒソカ戦
「ほ、ほんとにすいませんでした……じゃあ私はこれで!」
さすがにトイレに行きたくて急いでたなんて言えない、こんな美女に!
「あ、ちょっと待って」
「え?」
「あんた、ヒソカ戦どこでやってるか知ってる?」
え。
こ、このおねえさん、あの変態達の試合を観に来たんですか!!?
似合わなすぎる!
「知ってますけど…」
「どこ?」
「そこの角を右に曲がって、一番奥の闘技場です」
「そう、ありがと。じゃあね」
「あ、はい」
そう言って、おねえさんは去っていった。
なんか…世も末だな。
あんな美女が試合見に来るなんて……
「…あ、やば!トイレトイレ」
そして私は急いでトイレに駆け込んだ。
「……あの子何者?」
ぶつかったときに、強いオーラを感じた。
あれくらいの年の子供で、あんなオーラを感じる者などまれにしか見ない。
あの子もここの選手なのだろうか。
「まぁ、私の敵じゃないね」
なんか面白い子だったし。