第17章 念と洗礼と200階突入!
「彼の念に対し、君達はあまりにも無防備だ」
「ウイングさん!?」
いつの間にか後ろにはウイングさんが!!
「極寒の地で全裸で凍えながら、なぜつらいのか分かっていないようなもの。これ以上心身に負担をかけると死にかねないよ」
「これが"燃"だと!?あいつが通さないって思うだけでこうなるか!?ウソつけ!!」
あら、そんな風に教えたのか!ウイングさん!
「はい、あれはウソです」
「はっきり言いよった!」
「だから、本当の念について教えます。ひとまずここから退散しましょう」
そこで、ゴンが時計を見た。
……8時20分。
「登録できなかったとしたら、オレ達どうなるの?」
ゴンが受付のおねえさんに聞く。
「ゴン様と様は、また1階から挑戦し直していただけます……ただ…」
ただ…??
「キルア様は以前登録を断ってらっしゃいますから、また未登録となると登録の意志がないとみなされ、参加自体不可能となってしまいます」
「…え、それって………」
あと3時間ちょっとで念を習得しないと、キルアが参加できなくなるってこと!?
「………行くよ」
「キルア!?」
「何とかしてみせるさ。ゴンもも行くだろ?」
「…!!…うん!」
ウイングさんが私達を見て微笑み、それでは行きましょうか、とエレベーターまで歩き出した。
私もゴンとキルアと並んで歩き……
「へぶっ!!?」
出せなかった。