• テキストサイズ

【HQ!!】私の居場所。

第8章 *New choice。



「本人的にはどうだったよ“デビュー戦”は!?」

「!!」


高校に入って初めてのちゃんとした人数でやる試合。
それが終わった今、日向が何を思っているのか私にはわからないけど、静かに自分の右手を見つめる彼の目には確かに輝きが宿っていた。


「まあ、1セット目盛大にやらかしてたけどな」

「得点と同じくらい失点もしてんだから満足すんなよ」

「なんでそういう事言うんだよ!」


日向くんの志気を上げたいのか下げたいのかよく分からない田中先輩と、相変わらず厳しい影山くんの余計な一言に菅原先輩がすかさずツッコむ。


「1セット目そんなにひどかったんですか?」

「谷口さんも追い込まないで!」

「あ、スミマセン」


そこまで言われてると気にならない方が無理な話で、田中先輩に問いかけるもストップがかかる。
…日向には悪いけど、一体どんな珍プレーを披露したのかと考えてしまう私も結構捻くれた性格してるな。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp