第6章 *Participation。
「部活帰りに食べさせ合いっことかするの久しぶり…!
友達みたい…!」
放課後に買い食いをするなんて経験を久しくしていない私にとって、この行為は高校生活憧れの一つでもあった。
「…わかる!
ていうか、"友達みたい"じゃなくて"友達"でしょ?」
「!そっか…友達か…!!」
…そうか…ここに居るみんな…同じチームなんだ。
同じ仲間、なんだなぁ。
そう思うと無性に嬉しくなって、食べかけの肉まんを口に入れた。
「…みんなで食べると美味しいね」
「それを平然と食べるのもどうかと思うけど」
「え?なんで??」
「…別に」
私が肉まんを食べ終えると、澤村先輩、菅原先輩、影山くん以外はそれぞれの家路についた。
ツッキーくん、山口くんと別れた私は、普段よりも早く眠りについた。