第6章 *Participation。
「なんスかそれ
烏野自体に興味は無いけど
影山だけはとりあえず警戒しときたいってことですか
なんスか ナメてんスか ペロペロですか」
なにやら悪オーラ全開の田中先輩に武田先生がたじろぐ。
傍から見たら、坊主頭のヤンキーに絡まれてる大人だ。
「い…良いじゃないか
こんなチャンスそう無いだろ」
「良いんスかスガさん!
烏野の正セッター、スガさんじゃないスか!」
―そういえばそうだった。
影山くんのプレーに圧倒されてたけど、菅原先輩が烏野の正セッターなんだ。
「…俺は…
俺は日向と影山のあの攻撃が
4強相手にどのくらい通用するのか見てみたい。」
真っ直ぐに凛とした表情で言った菅原先輩に、田中先輩は口をキュっと紡いだ。
澤村先輩と菅原先輩はアイコンタクトをとると、先生に詳細を頼んだ。
―日程は来週の火曜日。
短い時間だからたったの1試合だけ。
烏野に来て最初の…正式な人数でやる…試合…!