第6章 *Participation。
「!!!うっ…、うほおおおお!!!」
清水先輩が持ってきた段ボール箱から出てきたのは、背中に"烏野高校 排球部"と書かれた真っ黒なジャージ。
「多分サイズ大丈夫だと思うけど、何かあったら言って」
「「あザース!!!」」
「綾乃ちゃんのは、今日注文しておくね」
「はいっ!ありがとうございます!!」
名前を呼ばれただけなのに凄く幸せな気分になる。
なんとも不思議だ。
「お前も着てみろよ〜」
「いや僕はあとでも―」
「恥ずかしがりやか!
いいじゃねえか着てみろ!」
一人で勝手に浮かれていると、先輩たちに絡まれるツッキーくんが目に入った。
心底面倒臭そうな顔をしながら、嫌々袖を通している。
「「おーっ」」
お揃いのジャージを着て、横に並ぶ4人。
日向はよっぽど嬉しいのか、先輩方に見せびらかしている。
みんな、よく似合ってる。
…私もこのジャージを着ることになるんだよな。
なんて思うと、少し胸がジーンとする。なんだか目の奥が熱くなる。
数々の可能性を秘めたこのチームを、私はちゃんと信じたい。何があっても、もう逃げずに向き合いたい。そんな決意を込めて右手をきゅっと握った。
「…これから
烏野バレー部として よろしく!」