第6章 奇襲
挑発的な笑みを浮かべながら、烏野サイドが取りやすいボールをレシーブで返す。
さて、
一発目は何を見せてくれるかな?
烏野サイドに移ったボールは、縁下のレシーブにより、セッターである影山の元へと飛んでいく。
スパイクフォームに入る坊主頭くんとチビッ子。
___刹那、向けられた影山の視線。
その先にいたのはオレンジ頭のチビッ子。
俺は次の攻撃がこのチビッ子を使った例の速攻であると直感で感じ取った。
あれか……1度コート上で見ておくのも有りかな……。
ネットの向こう、跳ね上がるオレンジ頭のチビッ子。
その右手が降り下ろされるドンピシャのタイミングで届けられたトスは、チビッ子の手に当たり、強い勢いを得てこちらのコートへと飛んできた。
ズパンッ!
目線で追った先のボールがコートに打ち付けられ、跳ねていく。
「………へぇ。面白ぇなぁ……お前ら。」
____Interesting.