第6章 奇襲
ニィと挑発的な笑みを向けると、尻餅をつき唖然とし固まったまま動かずにいた澤村が、ハッとした表情に変わる。
「こ、れが……………日本一の…………実力………」
澤村の言葉により、黙り込んでいた他の烏野メンバーたちが一斉に騒ぎだした。
「ぅおおおおおお~~~~~!すっげぇぇええええ!!代表エース様すげぇえ!!」
「どーやったんすか!?今の!?おっ教えてくださいっっっ!!!」
「くっそがぁ~~~~!!!超カッケェ!!」
騒ぎ立つ烏野サイド、
そして
「うっわぁ!!悠すっげぇなぁ!!生で見ると半端ねぇなっ!」
駆け寄り、弾けるような笑顔で俺の体をバンバンと叩く菅原。
「へ?何、お前ら………変なやつらだな。くくっ」
つか、仮にも"敵"である俺にそんなに称賛しちゃっていいの?
サーブだけで満足されちゃ困んだけどなぁ。
今からそんなんで、俺のスパイクなんて見ちゃったらヤバイんじゃない?
___Funny people.