第5章 好敵手
"提案"という言葉に怪訝な顔つきになる澤村。
…ありゃありゃ、俺ってばバッチリ警戒されてんなw
そんな澤村の様子に、困ったような笑顔を向ける俺。
「そ。………ちなみにさ、大地は俺のポジションって知ってる?」
「いや………エースなら、WSじゃないのか…?」
「あーー残念っ!正解は…「……スーパーエース。」__!!へぇ、孝支。知ってたの?」
ちらりと菅原に視線を送ると少し困ったような顔を見せる菅原。
「………知ってるよ。U-19の選抜代表………ポジションは攻撃専門のスーパーエース。………呼称は………"帝王"。」
おおーよく知ってんなぁ!
俺って結構有名人なのかな?
なんてw
正直、ずっとNYだったし、こっちじゃ知られてないと思ってた。
そういや青城の奴等も知ってたっけ?
帝王ってアダ名ばっかり広まって困るねぇ、本当。
「わお!そこまで知っててくれたんだ。………じゃあ、話は早いね。………今、孝支が言った通り俺のポジションは"スーパーエース"___つまり、攻撃特化のポジションなんよ。スパイク打ってなんぼだから、そっちのスパイクをブロックで止めても意味ないし、ディグ(*レシーブで受けること)で対応させてね。」
______Proposal.