第2章 凱旋
休み時間……
本当に辛かった。
逃げ出したくなるくらいの皆の勢いにがっつり引いたよ。俺……
こんなことになんだろうって思ってたから、岩泉の横をポジションキープしてたのに、
女の子って凄いね。一瞬だったよ。マジ。
何か、肉食動物に追い込まれている気分だったよ。
日本の女子って控えめ謙虚なんじゃないの?
NYでは”なでしこGirl”は大人しくて、可愛いって言われてたよ。
あれ、嘘だったんだね。
悠くん、すっかり騙されてました……
撃沈している俺の背中をポンポンと撫でてくれる、天使(今の俺にはこう見える)のような岩泉。
男友達っていいなって思ったよ。ありがとう、俺の天使よ←
「……つか!!!!もうチャイムなっちゃったんだけど!!!俺が話そうと思ってたのに~!!!」
ん?
前で騒いでる人がいる?
えっ何それ!超怖い。きっとそれ妖怪の仕業じゃね?←
日本だと流行ってんでしょ?
きっと、そうだ。
相手したら、とりつかれちゃうもん。見ない見ない。
無視を決め込み机に突っ伏している俺に岩泉の声が届く。
「くくっ…お前のバカ川への対応、模範解答だわwさすが。」
そりゃどーも。
_____Those that can not win.