第5章 好敵手
青城での生活が始まって2ヶ月が経った頃。
俺の日々は、
朝から及川とともに女子らに囲まれ、その後もれなく岩泉の鉄拳を喰らう
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勉強は割りと真面目に頑張る(転校する際の約束事なんだよ)……たまに寝るけどw
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昼飯は女子から避難がてら屋上で及川、岩泉の3人で(たまに花巻や松川も)食べたり、駄弁ったり。
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放課後はもちろん部活。
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3、4日に一度は及川が泊まりにくる。(時々岩泉も来るよ。)…………つか溜まり場かしつつある俺の家。
そして、何故か及川が来る度に増えていくアイツの私物……
仕舞いにはこの前クローゼットの棚1段をヤツ専用に占拠されてました………近々燃やそうと思ってるマス☆
……後は、時々週末に代表の練習やらミーティングがあると、牛島と飯食ったり、家に泊まりに来たりして。
こんな日々を送っています。……はい。
んで、
今は楽しい楽しい部活中。
基礎練習が終わった頃に監督から集合の声がかかり、部員たちが監督のもとへ集まっていく。
「えー…急だが来週の火曜日に練習試合が決まった。対戦校は"烏野高校"。かつて烏野は、古豪と呼ばれ以前は強豪チームだったが、現在は弱小の一途をたどっている。しかし今年その烏野に北川第一中の天才セッターである影山が加入したことにより、去年までの烏野とは異なる様を見せてくるはずだ。」
ん?
天才セッターの"影山"って………
ちらりと及川を見ると口許に笑みを湛えた及川と目があった。
その手元を見るとピースサイン。
やっぱり、及川の言ってた"影山"くんね。
やっとこの目で見れる日が来たかと思うとわくわくしてきた。
………しかし、この後、監督が発した言葉はこの上なく俺を落胆させた。
「___えー、この練習試合には、向こう側に影山を正セッターにするよう条件をつけた。スタメンは3年から及川、岩泉、松川、花巻、2年から渡、1年、金田一の、6名で行う。……なお、今回はあくまで練習試合であり、銀鏡はベンチ入りもなしだ。」
___Sad surprise.