• テキストサイズ

【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第4章 理由


すぐに崩れたその顔は怒りに満ちているようで





「___違う!軽んじてなんていないっ!!!でも・・・生まれつきの”天才”のお前には・・・分からない!!!」





________っ!








「・・・何だよ・・・それ・・・・・・。お前まで・・・俺を・・・」






及川の言葉に目の前が暗くなっていくのを感じる。






・・・あ、やべぇ・・・俺、こいつにまでこれやられると・・・








__________きつい








「・・・・・・。」





俺の様子にハッとする及川。





「やっ違うっ!そういう意味じゃなくて・・・っ!!!」





「・・・や。うん。分かってる・・・から。」





「ごめっ・・・そうじゃない・・・んだ。本当に・・・ごめん。悠は・・・」






部屋に張り詰める沈黙が重く感じられる。




”天才”か・・・




「なぁ、徹。俺が人より唯一秀でてるところ、分かるか?」




「_______え?」





「・・・機敏性。・・・・・・それだけだ。」





「それだけって・・・・・・でも悠の技術って機敏性だけの問題じゃなくない?」





「・・・ああ。だから、そんだけ努力してきたんだよっ!俺はっ!____だから、お前も・・・そんな”天才”とか”凡人”とか、そんなくだらねぇことで、自分のしてきた努力を軽んじるんじゃねぇっ!!!」





目を見開き、呆然と俺を見つめる及川。

そんな及川を真剣な目で見返す俺。





どうか_____






伝わって欲しいんだ。







「お前のやってきたことを、死に物狂いで練習を重ねた時間を、気持ちを、努力を____そんな風に言うんじゃねえ・・・!お前は・・・・・・お前は・・・その努力があったから、今その位置に立っているんだろうがっ!強い相手にはな、1対1で負けても、6対6で勝てれば同じ勝利なんだよ。チームで勝てば、それで”勝ち”なんだっ!」




「___っでもっ!でもっ・・・俺は…俺達は・・・・・・ウシワカに・・・白鳥沢に・・・・・・勝てない。」





弱くなる瞳。






____Proof of effort.
/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp