第4章 理由
さてさて、食事も終わり、交代で風呂に入ったまでは良かった。
先に俺が入って、その後に及川が入って。
んで、ヤツが出てきたから、水いるかって用意してやって。
……で、問題はここからだ。
「……………。」
見上げるとそこにある天井とムカつくイケメン面。
「…えと、これはどうゆうことだ?……徹くん?」
「……………。」
はい。問題です。
僕は、今、どんな状況でしょうか?
___え?もう気づいてるって?
あはは!
その通り!
正解は___【ソファの上でイケメン及川君に押し倒されちゃってる☆】
………………でした……。
何が嬉しくて………17歳の健全な男子である俺が及川にこんな目に合わされているのか………
ただの GO・U・MO・N(拷問)!
「・・・なあ、いい加減、ふざけん「___悠。」___ぉお!?」
「・・・一昨日まで・・・何してた。・・・その前の日は?・・・その前の前の日は?」
目の前の及川は、少しずつ、少しずつ苦しそうにその顔を歪めていく。
「・・・徹?」
「・・・・・・俺、知らないんだよ?今日会うまでの・・・・・・お前の5年間を。・・・知らない・・・・・・知らないんだっ!!!何してたんだよっ!?どこにいたんだよっ!?いつっ!どこでっ!何をっ・・・・・・なあっ!?」
俺の胸倉を掴み、たたみ掛けるように声を荒げる及川。
こいつは何を・・・そんなに・・・?
何でそんなことのために、そんな苦しそうな顔をする・・・?
「っっっ悠っ!!!!」
___名前を呼ばれて、
ハッとした。
何・・・黙ってんだって。
コイツの本気に、
何で答えてやんねぇんだって。
ちゃんと、向き合うから。
お前と。
聞いてくれるか?
____________俺の想い。
_____Want to hear.