第4章 理由
夕飯はお気に召したようで、ひたすら、旨い!旨い!、と大騒ぎするクソ及川のおかげで、実に騒がしく食すことが出来た。
・・・飯のときぐらい、その口、閉まんねえもんかな・・・イライラ
「やっぱり、悠は俺のお嫁さんになるべきだよ!」
・・・・・・本当に死ねばいいと思う。
「わり、”愛情”入れ忘れたから取ってくるわ。」
にっこり笑顔でそう言うと、不思議そうに首を傾げるバカ川。
「・・・え?愛情って取ってくるものなの?」
「そりゃそーだろ。・・・俺の愛で真っ赤に染まったハバネロ1kg分だかんな。待ってて?愛しの徹くん☆」
「・・・は!?ちょ、真っ赤なハバネロって!?最後のセリフに危うく騙されるとこだったけど、どゆこと!?」
「・・・食べてのお楽しみ♪」
ここでウィンクを決める俺。
さぁ、地獄のディナーショウの開幕だ←
______辛いもの好きな父の計らいによって家に届けられていたハバネロ君は、無事に及川さんという新しい主の口へと旅立っていきました。ヨカッタネ!
「・・・・・・。」
「・・・牛乳飲むかい?」
辛味には乳成分が効果的です。
____Taste of love.