第4章 理由
【 及川side 】
呆然と固まる俺。
え?ウシワカ?
彼女じゃなくて?
意味不明すぎて俺の頭は完全ショート。
もしかして煙り出ちゃってるかも・・・
「そう。若。あいつ、あれで”かまってちゃん”だから帰国したこととか連絡してなかったからキレてたんだよ。んな、怒ることでも___あ、そういやお前も怒ってたな。・・・やっぱり俺が悪いわ。うん」
「すげーな・・・あのウシワカを手懐けてるお前がすげぇ・・・」
「あ?手懐けてねぇよ。俺、主将だし、若に限らず皆のフォローすんのは当たり前だろ?」
「・・・主将?」
無意識に漏れた俺の言葉。
「ん、代表のね。」
また、出てきた俺の知らない悠。
くっそぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
俺だけ知らないとか、本っっ当嫌いなんだよね!
・・・俺だって、お前の親友だと思ってんだから。
お前だけ隠し事ばっかなんて許さないよ!!
今日は覚悟しとけよ?!
お前の過去を丸裸にしてやるんだかんな――!!
___Tell me!!