第12章 合同合宿
「「____ブハッ!」」
同時に吹き出した俺と黒尾は、その声の主たちにを迎い入れるべく入り口から外へと出た。
烏野メンバーと合流し、予選以来の再会であったため澤村や菅原たちと挨拶を交わしていた時__
「おおっ!あれはもしやっスカイツリーっ!?」
「あっちにもあるぞ!?あっ!あっちは赤いし、東京タワーかっ!?」
後ろから聞こえてくる田中とリベロの西谷の興奮気味な声に再び吹き出す俺。それどころか黒尾なんて腹抱えて笑う始末で。
だが当の本人たちはそんな俺らの様子を全く気にすることなくやたら高いテンションのまま騒ぎ立てていた。
そんな2人に頭を抱える澤村が大きなため息を漏らす。
「はぁ~~~。全く、アイツらの恥ずかしいっつの。」
「くくっ……まぁいいんじゃねぇの?あそこまで酷かねぇけど、うちにも似たようなのいたしな。」
「えっ!青城にもそんなん言うやついるんだ。意外かも……」
澤村と菅原と話している最中、何だか物足りなさを感じ辺りを見回すと、居るはずの2人がいないことに気づく。
「………なぁ、アイツらは?……影山と翔陽が見当たらねぇんだけど。」
俺の質問に対し、微妙な表情になった2人は目を見合わせ、歯切れの悪い返事をした。
「いや………なんつーか………お恥ずかしいことですが………その、テストでね、赤点取っちゃってさ。………補習ってやつ?ははは」
「__えっ!じゃあ、あの超人コンビ今頃補習受けてんの?!うっけるっ」
「うぉぅ!?ちょ、黒尾っ突然飛び付いてくんじゃねぇよ。………じゃあアイツらには会えねぇのかー残念。」
突如、後ろから飛び付いてきた黒尾に驚かされるものの、日々の及川との似たようなやり取りで慣れきっている俺は然程気にせず会話に戻る。
「……ん?来ない訳じゃないぞ?遅れてくるだけで。」
「おっ来んのか!………ってことは、徹がウルセェってこったな。今から思いやられるよ……。」
「ハハっお前も大変だな。」
__Guys same as before.