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【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第12章 合同合宿


烏野メンバーを迎えに入り口へと歩く中、俺は黒尾に今回の合宿メンバーについて教えてもらっていた。
黒尾の分析は端的だがよくまとまっており、特徴を捉えているようだ。


「___って言っても、俺だけが分析してるわけじゃないんだけどね。……うちの"頭脳"がね、よく見てるのよ。」
「"頭脳"………?誰ソイツ。すげぇ気になるじゃん。」


頭脳、という言葉に食いつく俺にニヤリと意味深な笑みを浮かべる黒尾。


「………ま、それはゲームやってのお楽しみってね♪」
「チッ………しゃあねぇな。つか、俺3戦目の音駒とのゲーム出ねぇしなぁ、残念だなぁー?」
「んなっ!?出ねぇの!?うわ~お前プレー間近で見れると思って超期待してたのに!泣きそぉ。」


がっくりと肩を落としあからさまに落ち込む黒尾の肩にポンと手を置くと、ちらりと向けられた視線。


「……まぁ、先は長いわけだ。お楽しみは後の方がいいって言うだろ?………あ、そだ、あの梟谷の木兎はどうなんよ。アイツがエースなら赤葦ってヤツはセッターか?」


俺の言葉に目を見開く黒尾。


「………驚いた。さすがの観察眼だなぁ。そうそう、赤葦はセッターだよ。んでもって木兎は煩いけど決まるときは厄介なくらい破壊力の強いアタッカー。スパイクもサーブもこのメンバーの中なら間違いなく1番__っつっても今回はお前がいるから木兎は2番だけどな。……ね、"帝王"サマ♪」


よくわからないが期待に満ちた眼で見つめてくる黒尾にわざとらしくため息をついてみせる。


「……まぁな。俺はそんだけ努力してきたからね。木兎だろうが負けねぇよ?………でも、あのセッター、赤葦は気になんな。多分相当頭キレるだろ、あれは。」

「イイネー!その強気な感じ!堪んないわーっ。」

「って、おい。1人で盛り上がってんじゃねぇよ!」

「いやいや、しょうがないでしょ。憧れまくってる選手と一緒にいんだからさー」


俺の言動は再び黒尾のツボにハマったらしく、やや興奮気味な感じで飛び付いてきた黒尾に、本気のため息をもらす俺。
ついさっき初めて会ったとは思えぬほど、打ち解け合った俺たちはその後もふざけ合いながら歩いていくと、近くに聞こえてきた馴染みのある声。


「「うおぉぉおーー!!烏野っin 東京!!」」


___Get along with.
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