第12章 合同合宿
頭の中に?マークが飛び交う中、堂々と及川たちと対峙するフクロウみたいな変わった髪型をした男を観察してみると、練習着には"梟谷"の文字。
この場にいる全ての視線を一身に集めながらも、それを全く気にした様子もなくソイツは口を開く。
「ヘイヘイヘーイ!俺を無視して主将同士の挨拶かー?待て待てっお前らそう逸るな。ここは梟谷の大エースであり主将、そして最強スパイカーである俺がだな「いえ、木兎さんは5本の指に入る程度です。最強はそちらにいる銀鏡さんですから。」……ちょっ、赤葦ィーっ!そこ突っ込みいらないよ?!」
高らかに告げられた梟谷の主将である木兎の挨拶?は同じく梟谷の赤葦というメンバーによって出鼻をポッキリくじかれていた。
俺や岩泉を含めこの状況に堪えきれずに吹き出した青城メンバーは何故かその状況にひどくデジャブ感を抱いてしまう。
今もグダグタになったままギャアギャアと騒ぐ木兎の姿に、うちの誰かさんと近いものを感じた俺は、その突っ込み役である赤葦というメンバーとは仲良くなれそうな予感がしたのだった。
___Scene to see well.