第12章 合同合宿
「………"黒田"くん、だっけ?感激中に悪いけど、悠は"うち(青城)"の仲間なんだよねぇ。勝手に変な約束しないでもらえ「ごちゃごちゃうっせぇ!入り口で騒ぐんじゃねぇよ!バカ及川っ」んなっ!?岩ちゃん、初対面大事なのっ!」
何だか慣れすら感じてきた及川の変な独占欲と岩泉の一喝。やっぱ安定感半端ねぇなw
「……ドーモ!音駒の主将やってます"黒尾"です。もしかしてアンタが青葉城西の主将さんの、えーと……"小川"くん?」
にっこり笑顔を及川に向けながら態とらしく話す黒尾にピクリと反応を示す同じく笑顔の及川。
「………あはは☆惜っしぃなぁ~青葉城西の主将までは当たってたけど、残念ながら俺は"小川"ではなく、"及川"って言うんだ♪………知らなかった?これでも月バリにはよく載ってんだけどね。」
「えっ!載ってたんですねぇ!銀鏡の記事は知ってたけど、及川くんのことは気づかなかったみたい。ごめんね?」
及川の一言で始まった青城と音駒の主将によるとびきりの笑顔同士の嫌み合戦は、両者とも引け目を取らないままピリリとした空気を保っていて。
そんな状況を打ち砕くのはやはり俺の相棒である岩泉の登場により事態は終息に向かうと期待した俺が岩泉の方へと視線を向けると、今まさに岩泉が一歩踏み出そうとしているところだった。
……くく、やっぱこうゆう時は一が___
「___チョーット待ったあぁぁぁあっっ!!」
___!?
想定外の出来事に固まる俺と視線の先にいた岩泉。
この空気をぶち破った本人はズカズカと大股で歩いてくると、両手を腰にあて仁王立ちで及川と黒尾の前に立った。
………え、何コイツ……
まさかの展開すぎだけどw
___Unexpected events.