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【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第11章 祝杯



岩泉のドンマイ、という言葉と共にポンと叩かれた肩。もうどうにでもなれ状態の俺は盛大にため息をついた後、飲み物を取るべくソファから立ち上がった。
すると、俺たちを気にしていたらしき国見たちのキラキラとした期待に満ちた目が一斉に俺に向けられ、思わずぎょっとした俺。


……何だ。みんな聞いてたのね;


「悠さんの服………!!」
「おっ俺も悠さんの服欲しいですっ!」


何故か興奮気味な国見と金田一が凄い勢いで迫ってくる。俺はやや逃げ腰になりつつも困ったような表情でハハハ、と笑った。


「………あんなにあっても着ねぇし、お前らも適当に持ってっていいよ。」


俺の言葉に目を輝かせる二人は、有り難うございますっ!と感謝の意を述べ、服を漁る岩泉の元へと駆けつけていった。
他のメンバーたちにも同様に声をかけると待ってましたと言わんばかりに、楽しそうに服を選びに行った花巻たち。

……正直、何故そんなにも皆が興奮するのかが分からずにやや困惑ぎみな俺は、壁に寄りかかり、首の後ろを掻きながら、ぼんやりとみんなの様子を眺めていた。


「__えーっ岩ちゃんにそのパンツは無理なんじゃない?どう考えても足の長さがたりないよねぇ。」
「………あ"ぁ?!んなこと言われなくても分かってんだよ!見てただけだろーがっクソ及川っ!!」


及川の余計な一言により、一瞬にして青筋を立てた岩泉が今にも飛びかかりそうな勢いで及川へと拳を振り上げるが、金田一の必死な制止によりその拳が及川へと落とされずにいた。
しかし、そこは殴っておくべきだろうと考えた俺は、余裕面をかましている及川を懲らしめるべく岩泉へと荷担することを決める。


「おーい、勇太郎~。止めんでいいからね、そこ。」
「__っ!あ、はいっ!」


日頃から俺に従順な金田一は当たり前のように俺の指示通り、押さえていた岩泉の腕をパッと離し、間もなくして室内にはゴッ、という鈍い音が響き渡った。


「い"っ!?痛いっ!冗談だったのにぃ岩ちゃんてばっ堅物!……ってゆうか、悠も止めんでいいってヒドイからっ。及川さん泣いちゃう」
「お~泣いとけ泣いとけ。慰めてやんねぇけどな。」
「ヒドイっ!岩ちゃんの鬼畜っ!」



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