第10章 最大の好敵手
………そして、やはりこの状況を打破するのは
「うっせーぞ!くそ及川!ふざけてんならあっちの隅で黙ってろ。………で、だ。悠よ……」
「岩ちゃんヒドイ!」
「ん?何?」
「悠もヒドイ!!」泣
騒がしい及川にギロリと向けられる岩泉の有無を言わさぬ視線。これが効果抜群ですっかりおとなしくなった及川。
「このセットも9点差を付け、あと7点で青城が取れるってとこまで来たわけだが__「あー、うん。いいよ。」__へ?!」
俺の返事に驚く岩泉を余所に、首を回しながらさも当然というように平然としている俺。
「……俺は守備だけに回れってことでしょ?いいよ。」
「……!あ、あぁ。そうなんだけどよ……。意味、取り違えるなよ?あくまで、温存だかんな!?2セット目で暴れるようだぞ!?」
岩泉の必死な様子に笑顔で頷いて。
___I think that is transmitted.