第3章 帝王
あれ?
あれあれあれあれ?
俺、
やっちまった系?
皆すげー顔してんだけど…………
渡と松川たちなんて、天変地異でも起きましたか!?ってくらい目見開いてんし。
ちょ、飛び出ちゃうよ?大丈夫?
及川については期待通りのアホ面を披露してくれた。まじウケたよ。GJ!
日本に帰ってきて初めて打ったスパイク。
うん、感覚は悪くない。手首も動いてるし。
でも、ちょっと打ちにくかったから、言っておかないとね。
「……徹、次上げるときはもちっと高く頼むよ。」
「……へ?」
え、ちょ、及川さん?!
またまた変顔決まっちゃってるよwww!?
ククク……ブフォっ!!
「はぁ………、いや、徹のトス、タイミングは悪くないんだけど、もう少し高くしてもらえると打ちやすいかな。」
「あ、うん!………わかった。高く、ね!」
「おー頼む。……あ………でも本気スパイクの時はそれよりワンテンポ速くして、もっと上げてね。」
「__は?!お、おま………ちょ、何言ってんの!?今のって……本気スパイクじゃ「あ?ちげえよ。」____!?」
((((((((本気スパイクじゃ、ない!?!?))))))))
尻餅ついてた渡が口を開く。
「あ、あの……銀鏡さ、ん…………い、今のって、何割ぐらいの、力、なんですか………?」
うわ、すげー表情。
幽霊でも見たのかってくらい、驚愕!って感じ。
驚かせ過ぎたのかな、ごめんね?
「……ん?5割ってとこかな。」
(((((((((あれで……5、5割!?)))))))))
ありゃ?
皆固まっちゃったよ?
おーい?
また、変なこと言っちゃった空気になってるし。
そんなに凄かった?
ま、凄いよね。
伊達に"最強"背負ってないんでね。
「………………すげぇ」
え?
「すげぇよ!!!悠っ!!!おま、マジ凄すぎっ!!!」
__There are strongest monarchs.