• テキストサイズ

【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第9章 初陣


「_____勝者、青葉城西高校!」




主審の声により、青城の勝利が告げられると同時に駆け寄ってくる青城メンバーたち。


「オイオイ、何だあのサーブ!!相変わらずえげつねぇなぁ!!」


勢い良く肩に腕をまわしてきた岩泉が嬉しそうに笑っていて。


「悠マジすげぇな!!あれはヤバイわ。マジで味方で助かった。」

「本当だよなー。あれ、腕もげそうだもんね。」


花巻と松川も試合の緊張から解かれ、ほっとしたような笑顔を見せる。


「悠さんっ!!メッチャ凄かったです!!今度あのサーブ教えてくださいっ!!」


鼻息荒く迫ってくる金田一に、一瞬烏野での影山とデジャブを感じるがこれは言わない方が良さそうだ。←


「悠~~~~っ!!!!好きっ!!愛してるっ!!」

「っうぉわ!?」


ドンッと凄い勢いで飛び付いてきた及川がその跳ねた頭を刷り寄せてくる。
(ちなみに岩泉は及川が飛び付いてくるのを察知し、寸でのところで逃げました………)


「っぶねーだろうが!!こんのクズ及川っっ!!」

「なっ岩ちゃんっヒデ___ぎゃん!!」


バコーンという軽快な音とともに岩泉の鉄拳が及川へと決まり、痛みに悶える及川。
その間もずっと抱きつかれたままだったが、二人のやり取りが楽しくて、ハハ、と笑い花巻たちと傍観していた。


「しっかし、悠も及川に毎度毎度飛び付かれて大変だよな。ウザいし。」

「そーなんだよ。貴。俺、可哀想だろ?ウザいし」

「ちょっと!!二人ともウザいとか聞こえてますから!!」

「………やっぱりウザい。」

「んなっ!?松っつんまで……!?」ゲーン


松川の追い討ちとも言える一言に落ち込む及川がメソメソとすがり付いてきて、俺は適当にあしらいながら整列へと向かうべく足を進める。


「………ねぇ、悠……本当にウザいの?及川さんのこと嫌いになっちゃった?」


覗き込んできた瞳が水気を帯びていたことに驚く俺。



え、あれ?

なにこの人。本気で凹んでるの……?
テンション急展開すぎて良くわかんないんだけど



がっくりと肩を落としたままの及川の頭をガシガシと撫でると、されるがままの及川がちらりとこちらに視線を向ける。


____Relief.
/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp